ワンルームマンション投資はやらないほうがいいのか

不動産投資と言ってもさまざまな商品があります。

新築ワンルームマンション・1棟RC造・木造アパート・戸建てなど。

大きく2つに分けると区分マンションと1棟不動産になります。

ワンルームから始めて1棟に行く方は多いですが、始めから1棟物の不動産投資を始めて後から区分投資をやる方は少ないと言えるでしょう。

また1棟物を買い進めるために融資枠を拡げるために区分マンションを売却する方もいます。

区分マンションは安いので(安いといっても数千万円しますが・・・)不動産投資を始めるにはハードルが低いと言えるでしょう。

新築ワンルームマンションを販売する業者は自社開発で建てて購入後の運用についてはサブリース保証付きで販売するので購入する立場からすると安心した仕組みになっていると言えるでしょう。

しかし前回話した「不動産投資は入り口で決まる」という視点で見た場合、決して安い価格で買えることはありません。

それはワンルーム販売業者の事業形態上、さまざまなコストが掛かりその分が価格に転嫁されているからなのです。

それが決して悪いというわけではなくワンルームマンション投資とはそういうものだということを理解しておきましょう。

しかし悪いことばかりでもなく建物自体は概して豪華な造りになっており、特にエントランス周りにはお金をかけています。

新築で建築されるものは、外壁に磁器質50二丁・45四丁のタイルが使用されているので耐摩耗性・清掃性に優れており、メンテナンスが容易です。

また様々な風合いや色彩、形、材質感が表現できる豊かな意匠性を持っているおり、環境ホルモンはまったく発生しません。

しかし10年・20年経過してくるとクラックなどから雨水が浸入して、躯体内の鉄筋に錆が生じた結果膨張してコンクリートが押し出された状態になることもあります。

重度の場合は鉄筋が露出した状態となり、コンクリートが欠落する恐れもあり鉄筋コンクリート以外にも、ALCによるボルト穴からの爆裂現象が起きるケースもあります。

一方吹付の場合はタイプ張りに比べライフサイクルコストは高くなりますが、塗装すると目に見えて綺麗になるのが良い点です。

1棟物不動産投資は全てにおいて自分が判断したことを経営に反映させることができますが、区分マンション投資は管理組合があり重大な事案については管理組合が総会を開き議決権を行使し決定するので自分の判断したことがそのまま経営に反映されることは少ないと言えるでしょう。

ワンルームマンション投資はそのシステムをマネープランに組み入れるという点ではリスクも低く抑えられており安全な商品と言えますが、リスクが低い分そのリターンも見込めないと言えるでしょう。

1棟不動産投資が自己の判断で売買できる株式やFXだとするとワンルームマンション投資は投資信託を買って運用はお任せするようなタイプの商品です。

一言で不動産投資と言っても商品自体が違うタイプなので、どちらか良い悪いと優劣をつけるものではないように思います。

リスクを取って利益を追求するのであれば1棟物・取りたくないのであればワンルームマンション投資になります。

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