タワーマンションの火災
2018.09.26
東京都心を中心にタワーマンションの建設が増々盛んになってきており非常によく見かける事が多いと思います。
タワーマンションに限らず住宅火災は突如起こります。
日頃から防災に備えることやマンションについての正しい知識を付けることがとても重要です。
タワーマンションの火災と言うとロンドンのビルが火柱になった事件も記憶に新しいかと思います。
タワーマンションにこれから住もうと考えている人に知って頂きたい火災時の万が一の内容を紹介させて頂きます。
・11階以上の階にスプリンクラー設置義務付
日本の法律上高層マンションにはスプリンクラーの設置が義務づけられています。
これは11階以上全てのマンションで設置されています。
日本の建築物に関しては火災対策は建築基準法に加えて消防法で取り決められています。
建築基準法では防火材料の指定に加えて構造も厳密に決められています。
消防法ではスプリンクラーや火災報知器設備の設置が義務付けられています。
11階までが消防車のはしごの限界高さ
火災時に高層マンションでは電気や水道などのインフラに加えエレベーターも停止する可能性がある為、非常用エレベーターが無い場合は基本的にはしご車での消化が基本となり11階以上の場合では消火が非常に困難になります。
消火時のはしご車の届く限界の高さが11階までな為上記のスプリンクラー設置が義務化されている裏付け理由になります。
高層マンションでは火災報知器にスプリンクラーの設置に加えて延焼を防ぐ構造で建物が設計されています。
その為、万が一火災が起ったとしても火災の被害は限定的になるケースが多く、実際に消防庁のデータを参照するとここ数年の火災の出火件数は約500件ですが損傷面積を見てみると5㎡程度に収まっています。
高層マンションの場合は設計段階で防災に関して徹底してチェックが入る為もし欠陥があった場合は建設自体が中止になります。
また内部に使用するカーテンや壁紙も難燃素材を使用しているので火災が起こった際に直ぐに燃え上がるということもありません。
また建築基準法には、建物の延焼を一定範囲で防ぐ為にも防火区画の設置が義務付けられている為、マンションが火災になったとしても一定の範囲で食い止めることが出来るのです。
火災時の対策視点としてこれからタワーマンションを改めて検討してみてはいかがでしょうか。