戸建てとマンションの固定資産税の違い

マイホームを購入する際に課税される固定資産税は一戸建てとマンションでどう変わってくるのか。

同じ価格で購入した新築の一戸建てとマンションの固定資産税の支払額が30年でいくらになるのかをご紹介いたします。

固定資産税とは

マイホームを購入すると、固定資産税と都市計画税が課税されます。

これは、毎年1月1日時点で不動産の所有者に課税される地方税です。

固定資産税は課税対象額に対し1.4%、都市計画税は0.3%の税率でそれぞれ毎年課税されます。

なお、課税対象額は各自治体が3年に1回見直しを行って決める固定資の評価額を基に計算されます。

ただし固定資産税には軽減措置があり土地に対しては一戸建てでもマンションでも200平米以下の住宅用地は課税標準額が1/6に軽減されます。

建物に対しても新築の場合は1/2の軽減措置がありますが一戸建ての場合は軽減されるのは3年間になりマンションの場合は5年間です。

一戸建てとマンションでは購入価格に占める土地と建物の比率が大きく異なります。

マンションでは敷地面積を戸数で割ったものが土地の所有区分となる為土地よりも建物の価格が購入金額に占める割合が高くなります。

物件価格を10とした場合一戸建ては土地7割、建物3割なのに対しマンションはその逆で土地3割、建物7割の比率になります。

また、建物の耐用年数は、木造一戸建てが22年、鉄筋コンクリート造マンションは47年に設定されておりマンションのほうが建物の価値が減る減価償却期間が長くなります。

結果的に固定資産税の高い状態が続きます。

課税評価額

木造 一戸建て

土地評価額:3500万円×37%=1295万円

建物評価額:1500万円×25%=375万円

t鉄筋コンクリート造 マンション

土地評価額:1500万円×37%=555万円

建物評価額:3500万円×30%=1050万円

 

固定資産税額

木造 一戸建て

初年度

土地:1295万円×1/6×0.014=30,200円

建物:375万円×1/2×0.014×0.96=25,200円

合計 55,400円

4年目~6年目

土地:1295万円×1/6×0.014=30,200円

建物:375万円×0.014×0.83=43,575円

合計 73,775円

30年目

土地:1295万円×1/6×0.014=30,200円

建物:375万円×0.014×0.09=4725円

合計 34,925円

 

鉄筋コンクリート造 マンション

初年度

土地:555万円×1/6×0.014=12,950円

建物:1050万円×1/2×0.014×0.98=72,030円

合計 84,980円

4年目~6年目

土地:555万円×1/6×0.014=12,950円

建物:1050万円×0.014×0.88=129,360円

合計 142,310円

30年目

土地:555万円×1/6×0.014=12,950円

建物:1050万円×0.014×0.41=60,270円

合計 73,220円

 

このように、固定資産税だけ見ると、一戸建てよりものマンションほうが高く、同じ購入金額なら購入後にかかる費用は、一戸建てのほうが割安と言えます。

購入時期やタイミングなど考慮してマイホームを購入すると自身の財布にも優しいマイホームを検討できるかと思います。

 

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