老後に向けた貯蓄
2018.08.16
子育ての手も離れ大学・大学院に進学したお子さんが社会人に成られた頃、夫婦で老後に向けた貯蓄も必要とより意識し始める世帯も多いかと思います。
総務省のデータを元に年代別の貯蓄額の一世帯の平均貯蓄額を紹介します。
2017年(平成29年)は50代の貯蓄現在高は1699万円となっています。
この1699万円という水準は過去10年を振り返ってみると、10年前の2008年の1675万円とほぼ同水準です。
貯蓄現在高がもっとも少なかった2011年は1588万円でしたが、その後1600万円から1800万円のレンジを推移しています。
この期間で最も貯蓄現在高が大きかったのが、2016年の1802万円です。
・2008年:1675万円
・2009年:1670万円
・2010年:1660万円
・2011年:1588万円
・2012年:1675万円
・2013年:1595万円
・2014年:1663万円
・2015年:1751万円
・2016年:1802万円
・2017年:1699万円
2008年(平成20年)からのの40代の貯蓄現在高推移を見ても2016年が過去10年間でも高く、日本経済の動きとしても日銀のマイナス金利政策が行われた年でもあることが大きな要因かと考えられます。
50代は40代と比べると貯蓄現在高の平均値は600万円ほど増えていますが過去10年で見ると10年前とその水準は大きく変わりません。
平均寿命などが延びていることや年金の支払い開始時期など様々な議論がされている中で、貯蓄高を増やしたいという人が多いと思われますが、実際にはそれほど思うように貯蓄高が増えていないという人も多いのが現実と考えられます。