海抜0m地帯のメリット・デメリット
2018.07.21
海抜0mと聞いた時に皆様は何を考えますか?
私は湾岸エリアと同時に津波の危険性を連想します。
実際海抜0m地帯に住む良い事、悪い事を紹介します。
海抜0m地帯とは満潮時の海水の水面よりも標高が低いエリアをいいます。
主に東京湾や伊勢湾、大阪湾などの海岸付近や河川の周辺に、海抜0m地帯があります。
東京都内では江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区の荒川両岸周辺などが海抜0m地帯の広がるエリアとなり荒川両岸周辺は軟弱な地盤な事もあり明治から昭和にかけ高度成長期までの地下水を汲み上げた事が原因で地盤が沈下したと言われています。
2011年に発生した東日本大震災で津波や液状化による被害が起こって以降、土地の安全性が重要視されるようになってきました。
海抜0m地帯は洪水や津波の危険があるだけではなく軟弱地盤が多いため液状化の恐れがあることからも敬遠する傾向もあります。
しかし資産価値には鉄道網などの交通利便性をはじめスーパーや飲食店などの商業施設・病院・学校など日常生活に必要な施設の立地状況による公園や街路樹などの整備や治安など居住快適性も影響します。
そのため海抜0m地帯で利便性が高いエリアもあり資産価値が低いことはありません。
むしろ利便性の割に地価が安い傾向にある為資産価値もあります。
海抜0m地帯は東京の湾岸エリアなど都心部への距離が近い割に地価が安い傾向があることがメリットです。
盛り土などの対策を講じて一戸建てを建てると、その分費用を要するため建設コストが掛かることがデメリットです。
ただし海抜0m地帯で安全に住まいを建てるために必要な費用は土地によって異なりますので、土地の購入費用・建設費用、その他諸経費を合わせて判断することが必要です。
また十分な対策を考えていても周辺エリアの液状化によってインフラ機能が麻痺することも懸念されます。
海抜0m地帯での一戸建ての購入はリスクを理解し安全対策を講じた上で利便性を重視して住まいを選びたい人に向いているといえるでしょう。