シェアハウス事業

先日、三菱地所レジデンスがシェアハウス開発事業で完成した第1号物件をメディアに公開していました。

最近の不動産業界で「シェアハウス」と聞くと、嫌なイメージを持たれる方もいらっしゃると思います。

儲けを念頭に置きすぎた事業は中身が伴っていませんでしたが、今回公開されたシェアハウスは物件と入居者のターゲットにアイデアが詰まっていると思いましたので、紹介させて頂きます。

今回の物件は東京都杉並区にあるNTTの独身社員寮を改装しています。

鉄筋コンクリート造2階建で全30室あります。

京王井の頭線の西永福駅から徒歩7分と立地は良い場所だが、築38年で空室が目立っていたといいます。

一般的なシェアハウスは1室10~12㎡ですが、本物件は全室19.76㎡と広くなっています。

ちなみに問題のシェアハウスは7㎡です。

1階の12室はセミダブルベットを1台置いた1人用で、2階の18室はシングルベットを2台置いてカップルや友人同士で入居ができます。

他にも室内には空調・冷蔵庫・机を完備しています。

浴室・洗面台・台所・洗濯機は共用で、ラウンジと中庭があります。

敷金・礼金は不要で、賃料には光熱費と共益費込みで1階が9万8千円、2階は12万8千円です。

今年4月から入居を募集したところ1週間で全室の契約が決まったといいます。

最大の特徴は「ものづくり」というテーマ性を持たせたことです。

管理人室を工房に変え木工や彫金、陶芸、裁縫といった創作活動ができるように機材を用意し、似た趣味や目標を持つ人が交流できるようにしています。

中庭では芸術イベントを開催し、アート関係者などを呼び込んでいます。

不動産大手がシェアハウスを手掛けるのは珍しくその背景には社員同士で住む住宅の入居は低調で社員寮を持て余す企業が増えているところにあります。

現在は豊島区駒込で同様のシェアハウスの開発を進めているとのことです。

 

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