6000億円の超高層木造ビル

今、世界中で大規模の木造建築物が増えてきています。

背景にはCO2の削減があるみたいです。

住友林業は2041年までに木造の超高層ビルを建築する構想を発表しました。

建築予定の建物は地上70階建、高さ350m、木造建築物としては日本一の高さです。

試算では住宅8000棟分に当たる木材を使用するとのことです。

一般的にビルを建てる際は強度のある鉄骨材を使用しますが、施工時に二酸化炭素(CO2)を多く出します。

350mのビル建築に木材を使用すると、鉄骨に比べ22%のCO2を抑えられるとのことです。

また内壁に木材を使用すると空調をつけていなくてもRC造に比べ室内の温度を一定に保てるといい消費電力も減るもようです。

しかし課題も多いようで災害の多い日本では耐火・耐震の建築基準がどんどん厳しくなっています。

木材と異素材を組み合わせて火の到達を食い止める部材の研究を進めているとのことです。

総工費は6000億円とRC造の約2倍の資材コストがかかるといいます。木材の確保には国内の林業を活性化させ、国を巻き込んだ施策が必要とのことです。

ビックリするような計画ですが、技術力の高さは日本の誇りです。

 

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